「家栽の人」の主人公・桑田義雄は、家庭裁判所の裁判官です。家庭裁判所の略称は家裁で「裁」ですが、題名の「家栽の人」は栽培の「栽」です。家庭裁判所という場所から、未成年者関連の犯罪（問題）を扱うことが多いわけですが、主人公の裁判官・桑田義雄は、裁判所の職員たちと一緒に、少年たちを「裁く」のではなく、「育（栽）てる」ために奔走します。少年たちが、どうしたら更生できるかを考え、時には厳しく、時にはやさしい、審判を下していきます。
　昨今、未成年者の犯罪が多い中、皆さんにぜひ読んでいただきたい作品です。
　この作品についてですが、チャリティーオークション出品作品とあって、ものすごくクオリティが高いです。原画並みのクオリティです。大切にさせていただきます。