真贋鑑定の現状_アメリカ編

 古くから欧米では、オートグラフ(autograph :有名人・著名人が著書やブロマイドに直筆でサインする)入りのメモラビリア(memorabilia :記念品)をコレクションする習慣があり、コレクターも大勢います。有名なのは、直筆サイン入り写真・野球ボールなどです。

 アメリカでは、贋作が多く出回るの防止するために、メモラビリアの真贋鑑定がビジネス化されおり、メモラビリア鑑定専門会社があります。有名なのは、
PSA/DNA(Professional Sports Authenticator)
JSA(James Spence Authentication)
といった鑑定専門会社です。これらの会社に真贋鑑定を依頼すると、依頼品が真作と認定されるとCOD(Certificate of Authenticify :真作鑑定証明証)を発行すると共に、鑑定品には固有番号入り偽造防止用ホログラムシールを貼り、固有番号からインターネット上でいつでも誰でも鑑定品(真作)かどうかを確認できるようになっています。真贋鑑定を依頼する場合、依頼品を入手した時の経緯説明書(入手年月日時間・場所・写真など)を添付するそうで、審査はかなり厳しいらしいです。そのため信用度は非常に高く、100%信用できる(?)そうです。真贋鑑定するには費用がかかるのと信用度の価値を含めて、これらの会社による鑑定品を売買する場合は高価で取引されます。

  またアメリカでは、メモラビリアの売買もビジネス化されており、大小のメモラビリアのディーラー(Dealer  : 販売業者)がいます。これらの多くは、個人ディーラーまたはオートグラフ業界団体認定ディーラーとして、独自に真贋鑑定してCOD(真作鑑定証明証)を発行し、鑑定品(真作)として販売してます。信用度は低く(?)、比較的低価で取引されます。オートグラフ業界団体とは、日本でたとえると協会みたいなもので、団体本部の厳しい(?)審査を受け認定されると、認定ディーラーとしてCOD(真作鑑定証明証)にその旨を記載でき、信用度を高める効果があります。ちなみに、日本にも認定ディーラーがあります。有名なオートグラフ業界団体としては、
UACC(Universal Autograph Collectors Club) 
IADA-CC(International Autograph Dealer Alliance &  Collectors Club)
があります。たとえ認定ディーラーとしても、個人が真贋鑑定してることには変わりはないです。 

 結論ですが、アメリカのメモラビリアについては、〈 PSA/DNA 〉〈 JSA 〉 といった鑑定専門会社のCOD(本物鑑定証明証)付きのものは信用度が高く、それ以外のものはたとえCOD(本物鑑定証明証)付きであっても信用度は低いと言うことです。とは言っても、贋作にしてもCOD(真作鑑定証明証)偽造にしても、作ろうと思えばいくらでも作れるものですから、購入を検討してる方は、良く調べ納得の上(自己責任)で、購入することをお勧めします。

To be continued.....
「直筆サイン入り〇〇〇の真贋鑑定の現状 [2] ~日本編~」に、続きます。↓↓

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